RCのコラム 第01回

まず初日

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2004.03.31 23:00(水) まず初日

まあ、いろいろあったが、人の手に我が身をあずける潮時が来たようだ。

午前中に佐藤先生にメイルを出すつもりで下書き、 朝も早くからメイルだすと、落ち着かないだろうから 昼前に出そうなんて考えてかいた。

昼に佐藤先生に直腸診、直腸鏡でみていただく。
高圧浣腸で無理を言って久保山先生にCFをとりあえずしていただくことになった。
暖かみに感謝ですね。

600mlの高圧浣腸を3回して、勿論ニフレック飲んでいないので、綺麗にはならないが CFをしてもらう。
開始前にルート確保、セデーションの注射を側管からいれてもらう、まもなく気持ちの良い 眠りに入る。
ふと気がつくと、もう大分終わりらしいが、モニターにみごとな癌が見えている。ファイバーが 通らないぐらいかと思っていたが、なんとかファイバーは通ったとのこと。
バイオプシー4カ所おこなったそうだが、それは、眠っている間で分からなかった。

ファイバー終わって、久保山先生とこんなもんだと思っていました。 まあ、みんなあきれ顔ではあるが、医者の不養生はだれしも同じ感覚があるのか そうはみな冷たい目で怒ったりはしなく、終始優しい目でありました。
肛門から10cmの所から約8cmの直腸癌。 まず、人工肛門の世界が待っているのでしょう。
止血剤の入った点滴をしながら病室に車いすで五十嵐看護師に送ってもらう、 面白いね、病人になると看護婦さんが100倍優しく見える。

その後佐藤先生が病室へ、
「何でもっと早く言わなかったの?」とまあ、当たり前の会話 でもそれは、分かっていながらここまで延ばしてきた私の感情ですからね。
まあ、これから人の手に決断をまかして、患者としてやっていくということですね。
わがまま言わせてもらえば、佐藤病院で手術してもらいたいと希望を述べました。 現在、OpeRoom閉鎖中、所詮無理なお願いなのですが、かなえられたら ここでやってもらえると嬉しいのです。
今日の午後は休診にしてもらいましたが、やはり退屈、 外来4時から再開、でもだれも患者さん来ないので、これを書いています。 いずれこれはインターネットにアップするつもりですので、そのつもりで書いています。
午後は結局、小児科の患者さん少なかったんです。
16:30

当直に入ると、69才の男性の風邪での来院。 熱発の10ヶ月の子と、ハッキリしない呼吸困難?を家で認めた1才10ヶ月の子 自分が病気だと人に優しくなるのかな?
癌宣告を受けた患者の記念写真をとってもらう。 私は、かなり自分自身では普通で、笑顔も特に引きつっていないでしょ。


まあ、進行癌ということですからどの程度のものかは、今後の検査と手術時の所見がお楽しみというところです。 自分ではずっと以前から意識していたせいか、かなり冷静なのですよ。面倒な事が多くなるけどなんとか片づけて 進んでいくしかないからね。
明日はビジネスパートナーとのお話、それから家族へのお話。

2004年3月31日

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